【富山】国際特許出願・申請についてはお気軽に!PCT出願の仕組みとメリット
【富山】国際特許出願・申請の相談は弁理士へ!PCT出願の仕組みとメリットをご紹介
世界各国で特許を取得しようとすると、国ごとに言語も手続きも異なるため、時間と費用が膨大にかかります。そこで、発明を国際的に保護するための仕組みとして、PCT国際出願制度が用意されています。PCTとはPatent Cooperation Treaty(特許協力条約)の略称で、一つの出願で複数の国を指定して国際的な特許出願を行うことができます。
PCT出願を行うと、国際調査や国際予備審査といった手続きを経て、国際公開(WO公開)されます。国際公開されるとあなたの発明が世界に公表され、特許性に関する情報を得ることができます。
こちらでは、PCT出願の仕組みとメリットをご紹介します。富山で国際特許出願・申請を検討している方は、開口国際特許事務所にご相談ください。
PCT出願とは?

PCT出願とは、Patent Cooperation Treaty(特許協力条約)にもとづく国際的な特許出願です。
こちらでは、PCT出願の仕組みとどのような発明がPCT出願に向いているのかご紹介します。
PCT出願の仕組み
PCT出願とは、一つの願書を提出するだけで多数の国へ同時に出願したのと同じ効果が得られる制度です。個別に各国へ出願する煩雑さを解消し、時間とコストを節約できます。
PCT出願の仕組みは、大きく分けて以下の3つのステップで成り立っています。
国際出願
PCT加盟国の特許庁へ願書を提出します。日本であれば日本特許庁へ、日本語または英語で提出できます。
国際調査
出願された発明が、新規性・進歩性などの特許要件を満たしているか国際調査機関が調査を行います。
国内移行
国際調査の結果を参考に、希望する国へ個別に国内移行の手続きを行います。それぞれの国で審査を受け、特許権の付与が決定されます。
PCT出願を行うことで国際出願日が各国の出願日とみなされるため、早期の出願日確保が可能です。また、国際調査の結果を踏まえて国内移行する国を選択できるため、戦略的な出願が可能になります。
加えて、優先日から18ヶ月後にWO公開という形で発明の内容が公開されます。これは、PCT出願された発明を世界に公表する手続きであり、特許権取得前に技術内容を周知させる効果があります。
どのような発明がPCT出願に向いているか?
PCT出願はすべての発明に適しているわけではありません。PCT出願に特に向いている発明の特徴を以下にまとめました。
幅広い国での権利取得を目指す発明
多くの国で特許を取得することで、市場シェアを確保したい場合に効果的です。
将来性のある発明
研究開発途上の発明でも、将来的な事業展開を見据えて早期に権利化を進めることができます。
国際的な競争に晒される発明
競合他社に先駆けて国際的な権利を確保することで、優位性を築くことができます。
もちろん、上記以外にもPCT出願のメリットを享受できる発明はあります。PCT出願を検討する際は、ご自身の発明の特性や事業戦略を踏まえ、専門家への相談も併せて行うことをおすすめします。
PCT出願のメリット

PCT出願には、各国への個別出願にはない多くのメリットが存在します。主なメリットとしては、以下が挙げられます。
手続きの簡素化
PCT出願最大のメリットは、手続きの簡素化です。多くの国に特許出願する場合、国ごとに異なる言語で出願書類を作成し、それぞれの国へ提出する必要がありました。
これは非常に煩雑な作業で、時間も費用もかかります。
PCT出願では、国際的に統一された出願願書をPCT加盟国である自国の特許庁に提出するだけで、すべてのPCT加盟国に出願したことと同じ効果が得られます。
日本人の場合、日本語または英語で作成した出願願書を日本特許庁に提出するだけで、多くの国への出願が一度に完了します。
PCT出願を利用することで時間とコストを大幅に削減し、効率的な特許出願を実現できます。
時間的猶予
PCT出願後、すぐに各国へ出願する必要はありません。PCT出願してから30ヶ月(一部の国では31ヶ月)以内であれば、各国への移行手続きを行うことができます。この猶予期間があるおかげで、以下のようなメリットが得られます。
研究開発の継続
猶予期間を利用してさらなる研究開発を行い、特許の内容を補強できます。
市場調査
各国での市場調査を行い、出願する国を絞り込むことができます。
資金調達
特許出願費用を猶予期間中に調達できます。
翻訳準備
各国への出願に必要な翻訳を、猶予期間を利用して準備できます。
例えば、日本企業が米国、欧州、中国への特許出願を考えているとします。個別に各国へ出願する場合、各国への出願書類の作成、翻訳、費用負担をすぐに行わなければなりません。
PCT出願であれば、まずPCT出願を行い、その後30ヶ月以内に各国への移行手続を行えばよいのです。30ヶ月という猶予期間があるため、資金調達や翻訳準備などをじっくり行うことができます。
戦略的な出願
PCT出願は、国際的な特許取得を目指すうえで戦略的なメリットを提供します。PCT出願を行うことで、世界の主要国における特許性を評価する「国際調査報告」と、特許性に関する専門家からの見解である「国際予備審査報告」を受けることができます。
PCT出願から得られるこれらの報告を、出願人が自らの発明の特許性や事業戦略を検討するための材料として活用できるという点で、PCT出願は戦略的なメリットがあるといえます。
報告書 | 内容 | メリット |
---|---|---|
国際調査報告 | 発明の新規性・進歩性などを調査 | 自らの発明の特許性を評価できる |
国際予備審査報告 | 発明の特許性等について専門家の見解を示す | 権利化の可能性を判断し、今後の事業戦略に役立てられる |
これらの報告を踏まえ、出願人は自らの発明についてどの国で特許権を取得するか、また事業戦略をどのように変更していくかなどを判断できます。
例えば、国際調査報告や国際予備審査報告から自らの発明の特許性が高いと判断できれば、多くの国で特許権を取得する戦略を立てることができます。一方、特許性が低いと判断できれば特許権を取得する国を絞り込んだり、研究開発の方向性を見直したりする判断材料になります。
このようにPCT出願は、国際的な特許取得を戦略的に進めるうえで大きなメリットをもたらします。
国際特許出願については弁理士に相談を!
特許協力条約(PCT)を利用した国際特許出願は、複数の国で一度に特許を取得するための便利な方法です。これにより、将来的な市場展開に向けての準備を整えることができます。
富山で国際特許出願を検討している方は、開口国際特許事務所にご相談ください。高度な英語力で国際出願をサポートし、お客様の知的財産を世界市場で保護します。各国の現地専門家とのコミュニケーションに長けており、コスト効率と効果性を重視した発明の保護戦略を展開しています。特許出願国の法律をしっかりと把握し、効率的かつ経済的にどの国で保護を求めるかなどのアドバイスも可能です。
国際特許出願後も、特許の維持や更新、権利の侵害に対する対策など、長期的なサポートもご提供いたします。
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「出願料はいくらか知りたい」「できるだけ早く特許を取得したい」など、どのようなことでもお気軽にご相談ください。
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